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HULUのVRシリーズ「A CURIOUSMIND WITHDOMINIC MONAGHAN」、MICRO STUDIO CAMERA 4Kで撮影


カリフォルニア州フレモント 2018年3月13日 - Blackmagic Designはこの日、トロントの制作会社CreamVRが、バーチャルリアリティ番組「A Curious Mind with Dominic Monaghan」の撮影に4台のMicro Studio Camera 4Kを使用したことを発表した。同シリーズは、現在Hulu VRにて視聴可能。

HuluとMicrosoftの協力のもと制作された「A Curious Mind with Dominic Monaghan」では、ホストと共に宇宙の旅に繰り出し、科学探査の世界に浸ることができる。同番組のホストのドミニク・モナハン(Dominic Monaghan)は、宇宙や通常は行くことが不可能な場所への旅に視聴者を伴い、価値観を覆すような科学的で哲学的な疑問を紐解いていく。1つの超生命体としての地球というコンセプトなどが、その一例だ。

「Blackmagic Design Micro Studio Camera 4Kは、選択肢の中で最良のものでした」とCreamVRのクリエイティブ・ディレクター/撮影監督のアンドリュー・マクドナル(Andrew MacDonald)氏は語る。「人間の目の間隔に並べて配置できる物理的に小さなカメラが必要でした。また、4Kキャプチャーに対応している必要もありました。カメラを一対にして撮影する際に、その間隔が72mmより離れると、映像内の世界はミニチュアのように見え、視聴者は巨人になったように感じます。従来のテレビでは不可能だった方法でシミュレーションした世界に、視聴者を引き込もうとする中で、そのような感覚を生じさせない映像を得ることは必須です。」

CreamVRのクリエイティブ・ディレクター/VFX監督のトリスタン・セゼイア(Tristan Cezair)氏もMicro Studio Camera 4Kをベースとしたソリューションの利点について語る。「2台のMicro Studio Camera 4Kを並べて作成した、2つの全く同一のカメラリグを重ねて使用しました。下のリグはモナハンにフォーカスし、上のリグには広角レンズを取り付け、スタジオのグリーンバックのトラッキングマーカーをキャプチャーするために使用しました。これは、ポストプロダクションでカメラの動きをトラッキングする上で役立ちました。合成を完璧に行い、視差をスムースにするために、CGの世界がカメラのトラッキングスピードと一致して動くようにしました。これは、VRヘッドセットで違和感なく映像を見る上で欠かせません。この2層仕立てのカメラリグは、時として現実を折り曲げるような満足感あふれる経験を視聴者に体験してもらう上で、非常に重要な役割を果たしました。視聴者がコンテンツの世界に完全に没頭でき、今までのような受動的な体験ではなく、能動的にCGの世界を体験できるコンテンツが作成できました。」

カメラがゲンロックできたことは、製作中およびポストプロダクションで極めて大きな違いを生み出したという。マクドナルド氏は、Blackmagic Design Mini Converter Sync Generatorを使用して4台のカメラをすべて互いにゲンロックしたため、同じ被写体を完璧に同じタイミングで撮影でき、快適に視聴できる映像を制作できた。カメラがゲンロックできることで、ローリングシャッターのタイミングずれを起因とする「屈曲」のリスクを下げることができた。360度のVRにおいて「屈曲」は、制作に大きな問題をもたらすこともありえる。これは、カメラ間のローリングシャッターの違いにより、イメージの異なる箇所が異なるタイミングで露出されることで生じる現象だ。これは、ポストプロダクションで大きな課題となる。3Dとフッテージを均一にブレンドすることが不可能になるため、視聴者がコンテンツに浸る妨げになるからだ。

「Micro Studio Camera 4Kはサイズの面だけでなく、拡張ポートの入力があるため、ブラックバーストのゲンロックを使用して、カメラ同士を同期できる点で今回のプロジェクトに最適でした。これにより、各センサーのスキャンを完全に同じタイミングで開始できます。これは、ローリングシャッターのカメラにおいて重要です。各フレームが、他のカメラからの対応するフレームに可能な限りマッチできるため、極めてクリーンな一対のイメージを作成できます」とマクドナルド氏は締めくくった。

CreamVRはMicro Studio Camera 4Kを再び使用して、新しいワークフローを構築する予定だ。このワークフローでは、ゲームアバターをビデオで撮影して作成し、それを3Dコンピューターモデルに投影できる。これは、ゲームやシミュレーションなどのデジタルモデルの開発に要する時間と費用の大幅削減につながる画期的なワークフローだ。

https://www.blackmagicdesign.com/jp/media/release/20180313-01


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