株式会社ソシオネクスト (Socionext Inc.) は、車載向けディスプレイコントローラーの新製品として、最先端の高解像度ワイドディスプレイの表示に対応した新しい「SC1702」を開発しました。また、従来の「SC1701」シリーズに、メーターディスプレイに最適な安全機能を低コストで付加することができる新製品を追加しました。これら「スマート・ディスプレイコントローラー」のラインナップが、高い安全性を実現しながら拡張性にもすぐれた車載リモートディスプレイシステムを実現します。
近年、車載システム市場において、メーターやクライメートコントロール等のインストルメントパネル内のディスプレイ化に加え、ヘッドアップディスプレイやe-Mirror 等の新たなアプリケーションも増加しており、車室内のディスプレイ数は急速に増加しています。一方でディスプレイに対する要求も多様化しており、従来の小型ディスプレイに加え、ダッシュボード全面に広がる大型ワイドディスプレイ等、用途に応じて様々なディスプレイが求められています。
SC1702 は、APIX®3テクノロジーによる 12Gbps までのデータ伝送が可能で、また最先端の高解像度ワイドディスプレイをサポートする新しいパネル・インターフェース・ポート (PIP) を搭載、従来の汎用パネルインターフェースではできなかった 8K x 1K のような高解像度かつ横長の表示が可能です。さらに 4K 解像度のリッチなコンテンツを利用するために、最新の暗号技術である HDCP2.3 にも対応し、車内の様々な用途のディスプレイを有効に活用することができるようになりました。また、SC1702 はこれら新技術の採用により、これまでは検出ができなかったディスプレイの異常も検出可能になりました。既存のセーフティー機能に加え、パネルリンクの損失や、ピクセルデータの CRC、その他の異常をソースドライバー、ゲートドライバー側で検出することができ、さらに高度な安全要件を満たすことが可能になりました。
SC1701 シリーズには、既存メーターシステムの機能追加に向けて最適化した新製品が追加されました。マルチウィンドウシグネチャーユニット、ピクチャーフリーズ検出、ウォッチドッグ等のセーフティー機能と、搭載されたグラフィックスエンジンによる Deep Color (30bpp) での 2D レンダリング機能等を低コストで実現します。
株式会社ソシオネクスト
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