映像の近距離無線伝送の用途ではすでにデファクトスタンダードの地位を確立しているTeradek社のBOLTシリーズは免許不要の5GHzの電波帯を使用しているが近年ではOffice Wifi、携帯電話でも5GHzの利用者が増えたことから5GHzを使用した安定した映像伝送に支障が出るケースが増えてきた。そんな中て総務省は9月2日ついに電波法関連法を改正し使用を解禁した。5GHz帯では40MHzバンドで9波、20MHzバンドで20波のチャネルが使用可能だったが6GHzでは40MHzバンドで12波、20MHzバンドで24波と倍以上のチャネルが使用可能となりチャネル不足問題も一気に解決することが見込まれる。欧米では6GHzの解禁が先行していたため、Teradek社ではすでに6GHz対応のBOLT 6シリーズの販売を開始した。
国内でBOLT6を利用するには無線設備の技適認証を取得する必要がある。BOLTシリーズの無線モジュールを開発しているAMIMON社はこのプロセスを開始した。認証の取得完了は年末頃になるものと思われる。BOLT6の国内販売を待ち望んでいるユーザーには朗報だ。唯一残念なのは6GHzの屋外利用時のEIRPが25mW(屋内は200mW)とかなり低く抑えられている点だ。この電力値では電波の届く距離も限定されるため、屋外での利用はメリットが少ないかもしれない。
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