複数のシステムを一式のコンソールからシームレスに操作できるキーボード/マウス・スイッチャー
テクノロジー・イノベーターであるカナダMatrox社は、新製品『Matrox KMLync(ケー・エム・リンク)』を発表した。複数のシステムを一式のキーボード/マウス・スイッチで制御できるほか、同社のIP KVMエクステンダー「Matrox Extio3」 デバイスのオプションとして併用することで、コントロールルームから遠隔地にある複数のシステムを1つのキーボード/マウスで制御できる。日本での発売日は未定。
最大4つの入力ソースのシームレスなマウス・スイッチングが可能
『Matrox KMLync』 は、スタンドアローンのキーボード/マウス・スイッチとして、またはIP KVM「Matrox Extio3」のオプションとして利用でき、最大4つの異なる入力ソース(KVM またはその他のシステム)間のシームレスなマウス・スイッチングを可能にする。
また、「Extio3」と組み合わせることで、4台の4K60pディスプレイや、最大16台の1080 60pディスプレイを使用する大規模なマルチディスプレイ構成においても、複数のソースを監視・制御できる。『KMLync』を「Extio3」のマルチビュー機能やIP経由の高速スイッチングと組み合わせることで、より多くの情報を可視化し、応答時間の短縮を実現できる。
マルチディスプレイに表示した複数のコンテンツを自在に制御
『KMLync』は、スムーズで簡単なスイッチングにより、オペレーターの作業効率向上を実現する。複数のディスプレイに表示されるすべてのコンテンツを、まるで一つの大きな拡張デスクトップのように感じながら制御できる。これによりワークフローが改善され、オペレーターはより直感的にコンテンツを表示・操作することが可能になる。また、物理的にも机上のキーボードやマウスの数が減り、ワークスペースが乱雑にならない。セットアップとメンテナンスも簡単である。IP KVMレシーバー「Extio3」と組み合わせれば、1GbEネットワークインフラ上で容易にマルチディスプレイ構成を拡張することも可能。
Pro AV・放送分野のあらゆるコントロールルームに有効
『KMLync』は、Pro AVや放送分野のあらゆるコントロールルームに有効である。Pro AV用途としては、救命救急のコントロールセンターや、荷物の発送センター、エネルギーなど各種プラント、防衛の司令室、各種セキュリティや監視室、フライトシミュレーションのインストラクターステーションなどに最適である。放送局では、テレビスタジオ、編集・ポストプロダクション作業スペース、屋外中継車などでの活用が想定される。
『KMLync』は、1つのキーボードとマウスのセットで複数のシステムをコントロールするハードウェアソリューションを必要とするすべての人に利用可能である。また、KVMシステム・インテグレーターや、「Extio3」を搭載したリモート・ワークスペースの機能拡張を考慮する方にも最適なツールである。『KMLync』は、「Extio3」 デバイスと簡単に接続でき、新しいワークフローを可能にする。ユーザーは、より多くの画面で作業し、より多くのソースをモニターし、1つのキーボードとマウスでそれらをコントロールできる。
日本での発売日など詳細はMatrox社日本正規代理店、ジャパンマテリアル株式会社まで。
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